ドクターマーチン温故知新…..2015

ウインザー公は、紳士服飾の20世紀のスタイルやトレンドに大きな影響と功績を残した。それは21世紀の現代でも、燦然と輝き続けている。そんなウインザー公へのオマージュも込めて、選びぬいた情報や製品をセレクトしてお伝えします。

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原宿に2店舗、さらに深化するブランドの特別なアイデンティティ…. 古きを訪ね、新しきを知る。

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新たにオープンした「Dr.Martens 原宿店」

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1993年にオープンした伝説の店舗「DMI」

英国発の靴ブランド Dr.Martens=ドクターマーチンは、今年6月に原宿(表参道=明治通り渋谷方向)に、新たなもう1店舗を出店した。…実は同ブランドは既に「DMI」と言う伝説的な店舗を、裏原宿に23年も構えてきた。

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エアクッション ソール底面

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8ホールブーツ「1460」

同ブランドは、PVCと言う特殊素材に、空気(エアー)を封じ込めたエアクッション ソールのブーツで有名。PVC(ポリ塩化ビニールの一種)を採用した靴底は、優れたクッション性は勿論、耐水性・耐酸性・耐アルカリ性・耐溶剤性を持っている。
有名な製品は「1460」と言う商品コードの、8アイレットのレースアップ ブーツがある。このブーツは発売以来50年以上もの間、絶えること無く愛され続けてきた。

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多くの靴ブランドの中で、ドクターマーチンは一貫したスタイルを持ちながらも、靴としての耐久性は抜群で、そのユーザーの思考性に合わせて、見事なまでのスタイルと個性を演出する事の出来る唯一無二のフットウエアである。

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ところで、近年のドクターマーチンは複雑に深化するシューズやファッション市場の中で、例えば、本格革靴、コンフォート、スニーカー等のカテゴリーの靴とは一線を画し、独自のフットウエアやアパレル製品も展開してきた。そこには、緻密なコンセプトと素早いトレンドへの対応力が。さらに、ドクターマーチンには、ブランドのヒストリーとカルチャーが永い年月の中で熟成されてきた事も見逃せない。つまり、世代を超越して伝承されてきた数少ないプロダクト・ブランドとも言えるだろう。

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マルテン氏とフンク氏

同ブランドの歴史は、第二次世界大戦後のドイツに始まる。当時スキーで転倒骨折したドイツ人医師のクラウス・マルテン氏が、リハビリ用の靴を考案し、ヘルベルト・フンク氏が、そのリハビリ用の靴の底材を、電気コード等に使用されていたPVCを独自に靴底材として開発、そこでオリジナルのエアクッションソールは生まれた。
しかし、このエアクッションソールは当初ドイツ国内では製靴技術と販売網も乏しく、英国での製品化と販売権を求める事に。そこで、英国での数社の靴企業が、このPVC製のエアクッションソールの靴を求め始めるが、R.グリッグス社がクラウス・マルテン氏のマルテンを英国的なマーチンと呼び、最終的に「Dr.Martens=ドクター マーチン」のブランドとした。そして遂に、1960年の4月1日、この英国式の年月日の表示こそが「1460」の製品コードで「8アイレット ブーツ」が誕生したのである。

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Pete Townshend

1960年代には、労働者の実用的なフットウエアとして人気を得るが、やがて、ロックミュージシャンのThe Whoがステージで着用、また、モッズやスキンヘッズを始め、多くの若者のサブカルチャーにも影響を与え続けてきた。特にその影響力はミュージックシーン、映画、その時々でのファッションデザイナーへのモチベーション アイテムとしても、今だに絶える事はない。最近でも、ルードボーイ、ハードコア、バッファロー、ノームコア、サイコビリー等のファッションやスタイルの、シーンメイクの中でドクターマーチンの製品は中心的な存在だ。

そうしたドクターマーチンの「古きを訪ね、新しさを知る=温故知新」は、全国にある各ドクターマーチンのショップへ行けば実感出来る。特に裏原宿の「DMI」では、まるでミュージアム ショップのように、多くの歴史とサブカルチャーの豊かで、スタイリッシュなムーブメントを感じる事が出来るだろう。

お問合せ先
ドクターマーチン・エアウエア ジャパン
03-5428-4981

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