リーとイェーガー

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リーという名のケーキがあるんだそうですね。「リー・ケーキ」。
なかにオレンジ・ピールなどが入っているケーキ。南北戦争で活躍したロバート・リー 将軍がお好きだったとか。
これは一例で、リー Leeという名前は、珍しくないようでね。「リー」はブルー・ジーンズの名前でも。
ヘンリー・デイヴィッド・リーがはじめたので、「H・D・リー」。1889年のこと。カンサス州、サリナで。その時の名前は、「H・D・マーカンタイル」。食料品を扱う店だったそうです。
H・D・リーは若い時、ホテルに勤めたことがあって、食料品に詳しかった。
たとえばアスパラガスが丸ごと入っている缶詰。あれも「H・D・マーカンタイル」がはじめて売り出したものなんだとか。
「H・D・マーカンタイル」は食料品からはじめて、だんだんと扱う品物もふえて。その中のひとつに、作業用のオーヴァーオールズが。
アメリカ東部メーカーからオーヴァーオールズを仕入れて、地元の百貨店に卸していた。
ところが1911年のある日。入荷予定のオーヴァーオールズが届かない。困ったH・D・リー、自分のところで作ることに。それは8オンス・デニムの、「ビブ・オーヴァーオールズ」であったという。
そして1924年になって、「カウボーイ・パンツ」を。このカウボーイ・パンツこそ、世界初の、フロント・ジッパーのブルー・ジーンズだったのですね。
1911年に発表された短篇に、『小屋の女』が。キャサリン・マンスフィールドの作。この中に。

「イェーガーのベストに青いズック製のズボンをはき、腰には編んだベルトをしている。」

これは馬に乗っているジムの着こなし。「イェーガーのベスト」は、たぶんウール・ニットのウエイストコートなんでそうね。
ウール・ニットのヴェストに、リーのジーンズ。いいかも知れませんよ。

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