ばらと赤

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ばらの花言葉は、「愛」、「美」なんだそうですね。そんなこともあってか、よく映画の題にも使われます。
たとえば、『バラの刺青』とか。『バラの刺青』の原作は、テネシー・ウイリアムズ。1955年の発表。これをもとに1956年に映画化したのが、ダニエル・マン監督。アンナ・マニャーナと、バート・ランカスターとの共演。
この映画の主題歌も同じく、『バラの刺青』。ペリー・コモが歌って、ヒット。
これが『ばらの騎士』となりますと、オペラですね。リヒャルト・シュトラウスの作曲。
リヒャルト・シュトラウスは1901年1月に、この想を得る。ロマンティックなオペラを作りたいものだ、と。で、実際に取りかかったのが、1905年の5月。そして『ばらの騎士』すべてが完成したのが、1910年9月26日のことと、伝えられています。
初演は、1911年1月26日。シュトラウスはこの初演のために、三十三回のリハーサルを行ったという。初演は、大好評。
ロングランを重ねて、「ばらの騎士号」という特別列車が仕立てられた。もちろん、『ばらの騎士』を観に行くための列車が。
1911年に発表された短篇集に、『ブラウン神父の童心』が。ご存じG・K・チェスタトンのミステリ。この中に。

「ヴァランタンは早くも黒の正装に赤の薔薇を飾り……」

クリスティード・ヴァランタンは、パリ警察の主任警部という設定。時代は1910年頃でしょうから、燕尾服なんでしょう。その襟に赤い薔薇を。
さて、赤いばら一輪、買いに行くとしましょうか。

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