カフェとシャツ

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カフェにもいろんな種類がありますよね。
「カフェ・ノワール」なら、ブラック・コーヒー。「カフェ・オ・レ」は、ミルク入りコーヒー。ミルク入りコーヒーは、1685年に生まれているんだとか。
グルノーブルの医者だった、シュル・モニンが考えたんだとか。シュル・モニンのカフェ・オ・レの作り方は。まずミルクを温めて、煮立ちはじめた頃、コーヒーの粉と砂糖とを入れて仕上げたんだそうです。たぶんこれは病人の飲み物だったのでしょう。
カフェ・オ・レとは別に、カフェ・クレームが。これはミルクを一度泡立てて添える。「カフェ・ヴィエノワ」は、ウインナー・コーヒーのこと。
カフェは飲む物でもありますが、それを飲む場所でもあります。ほとんどスタンドのようなカフェもあれば、ブラッスリーのような店も、レストランのような店もあります。
たとえば、「カフェ・ドーム」も、立派な店ですね。「カフェ・ドーム」が出てくる小説に、『留学』が。1965年に、遠藤周作が発表した物語。

「キャフェ・ル・ドームは硝子のはられたテラスと、その内側の店にわかれていた。」

これは「田中」が、「向坂」に誘われて、カフェ・ドームに行く場面。また、こんな描写も。

「 赤いスポーツ・シャツを着た栗色の髪の青年が姿をあらわし、工藤をじっと見た。」

これはルーアンの煙草屋での様子。「工藤」はたぶん、遠藤周作の分身でしょう。
さて、赤いスポーツ・シャツを着て。カフェに行くとしましょうか。

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