サロメとジーンズ

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サロメは、ワイルドの戯曲ですよね。
オスカー・ワイルドが1893年に発表した物語。『サロメ』が聖書を題材にしているのは、言うまでもありません。
そしてなぜか、オスカー・ワイルドは『サロメ』をフランス語げ書いているんだとか。これを後で英語のにしたのが、友人のアルフレッド・ダグラスだったとか。
ワイルドの『サロメ』は、画家のオーブレー・ビアズレーの絵でも有名ですよね。
ひとつの説として、『サロメ』を書くようにワイルドに注文したのは、サラ・ベルナールだった、と。少なくとも、サラ・ベルナールがサロメを演じていることは間違いないところですが。
サラ・ベルナールはもちろん、女優。当然、ヒロインを多く演じています。が、その一方、ヒーローも演じた女優なのです。
たとえばシェイクスピアの「ハムレット」役だとか。また、体当りの演技でも、評判が。
1905年、『トスカ』のラスト・シーンで、演技上飛び降りて、足を折ったりも。
サラ・ベルナールの話が出てくる物語に、『それからパリはこう変わった』があります。これはアーウイン・ショオが、1977に発表した随筆ふうの物語。旧き佳き時代のパリを偲ぶ内容になっています。

「サラ・ベルナールは晩年隻脚の身で舞台に立ちながら、あらゆる方面から熱狂的な賞賛を受けた。」

また、こんな一節も。

「黒のジーンズはもう流行おくれでブルーのジーンズが絶対になった。 」

ここから想像すると。ブルー・ジーンズの前、黒のジーンズが穿かれた時代があったようですね。
さて、ジーンズで。サロメを観に行くとしましょうか。

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