ジンとピン

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ジンはスピリッツのひとつですよね。そのまま飲むこともあるでしょうが。たいていはなにかに混ぜて。
たとえば、マティーニとか。カクテルにはよく使いますよね。
ジンの歴史も古いんだそうです。そもそもはイタリア生まれとも。原料のひとつ、ジュニパー・ベリーはイタリアに多い薬草。
また、ある説ではオランダ生まれとも。1570年ころに、ルーカスという人物によって。これこそ自家用ではなく、販売用ジンのはじまりなんだとか。
ひと口にジンと言いましても、その種類多くて。たとえば、イギリス・ジン。イタリア・ジンにも、ロンドン・ジンがあり、プリマス・ジンがあり。
イギリス・ジンはジュニパー・ベリーに加えて。アンジェリカ、ガランガ、ナツメグ……。いくつかのはーブが抽出されるんだそうです。
プリマス・ジンが出てくるミステリに、『スパイ・ストーリー』があります。レン・デイトンが、1974年に発表した物語。

「みんなのグラスにプリマスをなみなみと満たし、それにビターズをほんのひとたらしずつ落とした。」

これは英国海軍の連中が、揃って一杯飲もうとする場面。イギリス海軍ではどうも、プリマス・ジンが多かったらしい。もっともプリマスは軍港でもあったからでしょう。また、こんな描写も。

「貴方の着ているサヴィル・ロー仕立てのピン・ストライプの三つ揃いとロイヤル・エアロ・クラブのネクタイと……」

うーん。サヴィル・ロウで、ピン・ストライプの、スリーピース・スーツ。夢物語ですね。
まずはジンを一杯飲んで、よく考えてみましょうか。

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