アスパラガスとローファー

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アスパラガスは美味しいものですよね。
サラダを作る時にも添えたり。グリーン・アスパラガスとか、ホワイト・アスパラガスとか。
アスパラガスの缶詰は、1864年にはじまっているんだそうですね。アメリカ、ロングアイランドの、ウイリアム・ハドソンが作ったんだとか。缶詰の表にはアスパラガスの絵が描いてあったのでしょう。
というのも、缶詰の表に絵を描くようになったのは、1860年頃から、アメリカで。それ以前には、のっぺらぼうだったという。
缶詰そのものは、1812年の英国にもあったらしい。ドンキン・アンド・ホール社が缶詰の試作品を。この缶詰を開けるには、ノミと金槌を使ったそうですが。
ひと口に「缶詰」と言いましても。もうひとつの、「カンヅメ」。原稿の仕上がらない小説家をホテルに閉じ籠めることがあります。あれも、「カンヅメ」。この「カンヅメ」を描いた小説に、『三文作家』が。ウイリアム・アイリッシュの短篇。
ここに、エドガー・ダンヴィル・ムーディーなる男が登場。なんとしても翌朝までに一作仕上げなくてはならない。で、ホテルにカンヅメ。その時の、靴は。

「靴はコンビネーション。マホガニー色の革を主体に、そのほかの部分は、だいたい黄いろで統一してあった。はと目も靴紐も不要のモカシン型というやつで……」

マホガニーと、イエロー。大胆ですね。スペクテイター・スリップオンなんでしょう。
とりあえずローファーを履いて。ホワイト・アスパラガスとグリーン・アスパラガスで、サラダを作るとしましょうか。

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