クレープ・シュゼットとベレー

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クレープ・シュゼットは美味しいものですよね。
クレープの上に、オレンジ・リキュールなどの熱いソースをかけたデザート。このクレープ・シュゼットのはじまりはよく分かっていません。というよりも、あまりにも物語が多すぎるのです。どの話がほんとうなのか、迷ってしまうほどですが。
ただ、皇太子時代のウインザー公となにか関係しているのは、事実のようですね。
ある時、あるレストランで。新しいデザートが皇太子の前に出された。それがオレンジ・リキュール添えのクレープだったのです。料理長は「クレープ・プリンセス」と名づけようと思っていた。そのことを皇太子に告げると、皇太子は言った。
「クレープ・シュゼットのほうが良くはありませんか」
ちょうどその時、皇太子はシュゼットという女の子と食事をしていたから。
皇太子時代のウインザー公が時折、NYで利用したのが、プラザ・ホテル。プラザ・ホテルに住んだのが、富豪のアルフレッド・ヴァンダービルト。1901年のこと。家賃は年間、2万5千ドルであったという。
また1950年代のはじめ、建築家の、フランク・ロイド・ライトもプラザ・ホテルに住んでいますが。
プラザ・ホテルの開業は、1907年10月1日。建築費用、1200万ドルだったと記録されています。
1907年に発表されたミステリが、『黄色い部屋の謎』。もちろん、ガストン・ルルーの名作。この中に。

「白髪の上にバスク楓のベレ帽を乗せ……」

これは60すぎの、ジャックという人物帽子。
さて、ベレーを被って。クレープ・シュゼットを食べに行きたいものですね。

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