昼寝とキャンヴァス

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昼寝って、気持いいもんですね。
昼寝。なぜはか時間に関係ない。仮に十分でも、熟睡した気分にさせてくれます。
マイルス・デイヴィスが昼寝した話。それもレコードの録音中に。三十分ほど。まさか、と思うでしょうが、ほんとのこと。
それは1945年11月26日のことだったそうです。この日は、『ビリーズ・バウンズ』の録音中。『ビリーズ・バウンズ』はもちろん、チャーリー・パーカーの作曲。そこにマイルス・デイヴィスも参加していたわけです。
ところが。演奏中にチャーリー・パーカーのリードにヒビが。演奏中止。急いで新しいリードを買いに行くことに。で、マイルス・デイヴィスにとっては昼寝の時間ができたわけです。
この『ビリーズ・バウンズ』はビリー・エクスタインのマネージャー、ビリー・ショウに捧げられたもの、というのが定説になっています。
でも、もうひとつに。ある時、チャーリー・パーカーが街を歩いていると。路上のタップ・ダンサーが。その動きに感心したパーカーが曲をつけた、とも。で、そのタップ・ダンサーにに名前を訊いたら、「ビリー」。それで『ビリーズ・バウンズ』に。さて、どちらが……。
1945年にフランスに生まれた作家が、パトリック・モディアノ。パトリック・モディアモの小説に、『失われた時のカフェで』があります。この中に。

「キャンヴァスのトラウザーズに、ごつごつしたミリタリー・シューズ。」

これはパリの「カフェ・ル・コンデ」にあらわれた、あるカメラマンの様子。
キャンヴァス。気持良さそうですね。たぶん昼寝にも向いているでしょう。

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