スワニーとステットソン

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『スワニー』という歌がありますよね。アーヴィング・シーザー、作詞。ジョージ・ガーシュイン作曲。
たしか、ジュディ・ガーランドも歌っていましたし、ビング・クロスビーも歌っていましたし。
そもそも『スワニー』をガーシュインに提案したのは、シーザーだったそうです。
「とっても明るくて、とってもアメリカ的な歌は作ってみないかい?」と。レストランで、食事をしながら。その時、ガーシュインの頭に浮かんだのが、『スワニー河』。フォスターの名曲『スワニー河』。
食事の後、二人はガーシュインの自宅に行って。15分で、『スワニー』を仕上げたんだそうですね。でも、はじめは『スワニー』、あんまりヒットしなかった。
ある時、当時人気のあった、アル・ジョルスンのパーティに行く。シーザーとガーシュインのふたりで。その時の余興で、ガーシュインのピアノで、シーザーが歌を。それを聴いたアル・ジョルスンが気に入って。『スワニー』はある・ジョルスンが歌って、好評になったんだそうです。1919年頃のこと。
ガーシュインにとって晩年の作曲が、『シャル・ウイ・ダンス?』。1937年に公演されたミュージカルの主題歌。
1937年のアメリカで発表された短篇集に、『赤い子馬』があります。ジョン・スタインベックの小説。この中には『贈り物』が収められていて。その中に。

「ステットソン帽のしたからはみ出た髪の毛は、針金のようにこわく……」

これは、物語の冒頭。ビリー・バックという人物の様子なんですね。「ステットソン帽」。あるいはカウボーイ・ハットかも知れませんが。
なにかお気に入りの帽子で、『スワニー』のレコードを探しに行くとしましょうか。

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