ナポレオンとソフト帽

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ナポレオン・ボナパルトについての説明は要りませんよね。
ナポレオンは幼少のころから本が好きだったそうです。そのためかどうか、若い頃から「名言」を語るのが上手だったという。ナポレオンの戦術の巧みさに加えて、この「名言」も大きな武器であったのかも知れませんが。
ナポレオンのエジプト遠征は、1798年のこと。フランス軍は5万人の兵力。400隻の船で、トゥーロンの港を出たのは、1798年5月のことです。
艦隊の旗艦は、「オリエント号」で、ナポレオンはこの船に図書館を作らせています。ありとあらゆる専門書が選ばれていたそうです。その中にの一冊にはナポレオンが好きな『若きウエルテルの悩み』もあったとか。もちろん、ゲーテの書いた小説。そのゲーテはナポレオンについて、こう言っています。

「ナポレオンこそは、かつて存在した最も生産的な人間の一人であった。」

ナポレオン艦隊は要所であるマルタ島を制圧して、アレクサンドリアに上陸。ナポレオンはスフインクスの前で馬を止めと、こう言った。

「諸君、見よ。アレクサンダー大王も、シーザーも、ここに立ったのだ。」

これもまた「ナポレオン名言」のひとつでしょう。部下が奮い立ったこと、いうまでもありません。ナポレオンは、1769年8月15日。獅子座の生まれ。
獅子座の出てくるミステリに、『狐たちの夜』。ジャック・ヒギンズが、1986年に発表した物語。この中に。

「古代エジプトでは、常に将軍たちを獅子座の者から選んでいたのだ」

これは英国人、ドゥガル・マンロゥの科白。また、こんな描写も。

「ソフト帽も黒で、縁を前と後ろで下ろしていた。」

これは物語の主人公、ハリイ・マーティノゥの帽子。時は1944年の、ジャージー島でのこと。要するに、帽子のツバをぜんぶ下ろしているのでしょう。「クローシュ・スタイル」の名前があります。
なにかソフト帽を被って。ナポレオンの本を探しに行きましょうか。

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