マグリットと絹靴下

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マグリットで、画家でといえば、ルネ・マグリットでしょうね。ルネ・フランソワ・ギスラン・マグリット。1898年11月21日に、ベルギーに生まれています。
ルネ・マグリットは1922年に。初恋の人、ジョルジェットと結婚。依頼、最愛の妻として、初心を貫いています。
1923年頃に。キリコの絵『愛の歌』を観て、感動。涙がとまらなかったと告白しています。で、絵に開眼。シュルレアリスムの道に進むことになるのです。絵はあくまでも、シュルレアリスム。でも、私生活はあくまでも紳士的だったという。ごくふつうのアパルトマンに住み、夜の十時には就寝。約束の時間には決して遅れず、規則正しい暮らしぶり。朝起きると、スーツにネクタイを結び、キャンバスに向った。
ルネ・マグリットは古今東西の画家の中で、もっとも多くのボウラー ( 山高帽 ) を描いた人です。また、マグリット自身も実際にボウラーの愛好家でもありましたが。ひとつの説して、父の影響ではないか、とも言われています。
ルネ・マグリットが1928年に描いたのが、『タイタニック・デイズ』。1928年は『チャタレイ夫人の恋人』が出版された年でもあります。『チャタレイ夫人の恋人』は、D・H・ロレンスがイタリア、フィレンツェ郊外滞在中に書いた物語。この中に。

「特許革の靴と紫色の絹の靴下をはいたなりで………」

これは英国の領主、レスリー・ウインターの着こなし。「特許革」は、パテント・レザーのことでしょう。
紫色であろうとなかろうと、「絹靴下」は、羨ましい。
なにかお気に入りの靴下で。マグリットの画集を探しに行くとしましょうか。

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