1ダースとトゥイード

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1ダースは12と決まっていますよね。
でも、1ダースは13という話もあります。イギリスには古くから、「パン屋の1ダース」の言い方があって。これは、13個になります。
その昔、英国ではパンの目方に厳しい時代があって。もしパン屋が目方の足りないパンを売ったりすると、罰金。罰金は困るというので、必ず分量を多めに計って、売った。
これが時代とともに個数にも及んで。5個といえば6個。1ダースといえば13個渡すようになったんだそうです。で、今に「ベイカーズ・ダズン」の表現が遺っているんだとか。
十二といえば。シェイクスピアに、『十二夜』というのがありますよね。イギリスでの「十二夜」は、1月6日のこと。「公現祭」とも言うんだそうです。
どうして、「十二夜」なのか。天から遣わされた三人の王がキリストを見つけるまでに、十二日かかった。で、クリスマスの二十五日から数えて、1月6日になるんですね。
『十二夜』の主人公は、ヴァイオラ。このヴァイオラが男装すると、シザーリオに変身する物語。1599年頃に書かれたものではないかと、考えられています。
シェイクスピアの『十二夜』が出てくるミステリに、『時のみぞ知る』が。ジェフリー・アーチャーが、2011年に発表した物語。

「シェイクスピアの『十二夜』に登場するような臆病な伊達男の………」

これは、オールド・ジャック・ターという人物に対する形容。では、ジャック・ターは何を着ているのか。

「ツイードのスーツ、格子柄のシャツ、ストライプのネクタイといういでたち……」。

どんなトゥイードなんでしょうか。トゥイードのスーツが1ダースもあったら。大満足なんでしょうが。

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