学問とブレイザー

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

学問にもいろんなのがあるんでしょうね。
たとえば、言語学だとか。
むかし、スコットランドに。ジェイムズ・ボウマン・リンゼイという学者学者いた。言語学の。ジェイムズ・B・ボウマンは、なんとか明るいところで本が読めないものか、と考えた。で、これが電球に発展したという。1835年ころの話なんですが。
電灯をはじめて使った劇場は、「サヴォイ・シアター」なんだとか。1881年10月10日のことです。でも、どうして「サヴォイ」なのか。以前ここに、サヴォイ伯爵の館があった。で、「サヴォイ劇場」なんですね。
1264年に、ヘンリー三世がサヴォイ伯爵に与えた土地というのですから、古い。このサヴォイ劇場の隣に「サヴォイ・ホテル」が作られるのが、1889年。サヴォイ・ホテルは最初、劇場の出演者の便利を考えてのことであったという。
サヴォイ・ホテルに食事に行く話が、『サンダー・ポイントの雷鳴』に出てきます。1993年に、ジャック・ヒギンズが書いた物語。

「サヴォイ・ホテルの〈へりヴァー・ルーム〉がよかろうな……」

これに対して主人公の、ショーン・ディロンは。

「それだと上着とネクタイがいる……」

ショーン・ディロンはある事情で、革のフライト・ジャケットなんですね。で、身体つきの似ている、ガース・トラヴァースの服を貸してもらう。ブレイザーを。

「なるほど、ブレザーのサイズはぴったりだ。でも、海軍のネクタイはおれの柄じゃないね」

ブレイザー blazer は一着あると便利ですよね。
「ブレザー」なのか「ブレイザー」なのか。学問の先生に教えてもらいましょうか。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone