美人と釣服

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美人を拝見するのは、佳いものですね。
美人も映画と同じで、人それぞれに好みというものがあります。『サイコ』が大好きという人もいれば、「怖い」と言う人もいるように。
ロオトレックが「美人だ」と思ったお方に、ジャンヌ・アヴリルが。ジャンヌ・アヴリルは、1868年の生まれ。お父さんはイタリア貴族だったとも。
ジャンヌ・アヴリルは、1890年に初舞台。「ムーラン・ルージュ」で。その前は、女騎手だったそうです。ジャンヌ・アヴリルは細い、華奢な身体で、色白く、踊りが上手で、佳人。人気の出ないはずがありません。
ジャンヌ・アヴリルにぞっこんだったのが、ロオトレック。何枚もジャンヌ・アヴリルの絵を描いています。1895年に。ジャンヌ・アヴリルはロオトレックのアトリエを訪ねてもいます。また、ジャンヌもロオトレックのモデルになるが好きだった。
世紀末のパリで、ロオトレックの絵は正しく評価されなかった。でも、踊り子ジャンヌはロオトレックの絵には不思議な魅力があると、感じていたんだそうです。
1893年に。パリの「ディバン・ジャポネ」は、ロオトレックに店のポスターを依頼。「ディバン・ジャポネ」は当時、マルティール通りにあった、日本趣味のカフェ。この店の女給は着物姿だったという。
1893年に生まれたのが、英国のドロシー・L・セイヤーズ。ドロシー・L・セイヤーズが1938年に発表した短篇に、『幽霊に憑かれた巡査』が。この中に。

「着古したツイードの上着をとり出した。これはスコットランドのマス釣り用に作らせたものなのだ。」

もちろん、探偵役の、ピーター・ウィムジー卿の服なのですが。釣る魚まで決まっているジャケット。いいですねえ。

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