スコッチとノルディック

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

スコッチといえば、ウイスキーですよね。
スコッチ・ウイスキーのひとつに、「ザ・フェイマス・グラウス」があります。「ザ・フェイマス・グラウス」のウイスキーそのもは、十九世紀からあったんだそうです。でも、名前はまた別だったとか。
壜に貼ってある雷鳥の模様があまりにも印象的なので。パブにやって来る客たちが皆、「あの雷鳥をくれ」という。「ザ・フェイマス・グラウス」を、と。で、とうとう名前のほう「ザ・フェイマス・グラウス」と変えたんだそうですね。
スコットランドに、雷鳥は多い。というよりも「国鳥」とされるんだそうです。スコットランド人はふつう「グラウズ」と呼ぶのですが。
ヨーロッパの食通にとっての「グラウズ」は、憧れの的。たいていはココットに入れて、焼くことが多いようです。
1914年8月9日。ロンドンの「カールトン・ホテル」が、空襲に。この時の料理長が、エスコフィエ。「カールトン・ホテル」は一週間後に、営業再開。その時のメニューに、「スコットランド風グラウズ」があったという。雷鳥に「スコットランド風」をつけるのは、本場のスコットランドに敬意を表すためなんだとか。
グラウズが出てくるミステリに、『烈風』が。1999年に、ディック・フランシスが発表した物語。この中に。

「私は素晴らしいライチョウのフライの衣まで食べ終えると………」

「私」とは主人公の、ペリイ・ステュアートのこと。気象予報士。その相棒が、クリス・アイアンサイド。クリスは何を着ているのか。

「格子柄の厚いウール・シャツの上にノルウェイ編みのセーターを着ている。」

ノルウェイに特徴的な、大胆な模様編みのスェーターなんでしょうね。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone