マフィンとトゥイル

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マフィンは美味しいものですよね。たっぷりとバターをつけて。たっぷりとマーマーレードをつけて。
マフィンは昔からあったみたいで。古いドイツ語の、「マッフェン」 muffen から来ているとのことです。「マッフェン」は、ケーキ意味だったとか。
マフィンに似ているような、違うようなものに、クランペットがあります。クランペットもまた、英国での紅茶の時間によく添えられるものです。
1895年の芝居、『まじめが肝心』にもクランペットが出てきます。もちろん、オスカー・ワイルドの戯曲。ロンドンの「セント・ジェイムズ劇場」で、初演。1895年2月14日のこと。
『まじめが肝心』と、クランペット。ということは、オスカー・ワイルドもクランペットがお好きだったのかも知れませんね。
クランペットが出てくるミステリに、『クリスマス・プディングの冒険』があります。1960年に、アガサ・クリスティが発表した物語。この中に。

「おやつがはこびこまれてきた、ホットケーキに、焼菓子 ( クランペット ) に、サンドイッチに、なお三種類のお菓子という最良なおやつだった。」

いわゆるハイ・ティーに似たものなんでしょうね。この少し前の場面に、ソーウォートリーという人物が登場します。さて、どんな恰好なのか。

「ソーウォートリーは漁師の着るジャージーに、細い黒の綾織綿布のズボンを身につけ………」。

これはたぶん、フィッシャーマンズ・スェーターなんでしょうね。色はおそらく、オフ・ホワイトかと。それに、「綾織綿布」。つまり、コットン・トゥイルなんでしょう。
コットン・トゥイルのトラウザーズも、いいものですよね。

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