ピグマリオンとパール

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ピグマリオンは、バーナード・ショオの戯曲ですよね。
バーナード・ショオが題材としたのが、ギリシア神話。
昔むかし、キプロスにピグマリオンという名の彫刻家がいて、独身主義者。そのピグマリオンが心血注いで、少女像を完成させる。名づけて、「ガラテア」。ピグマリオンは日々ガラテアを愛して、まるでそれが生き物であるかのように扱った。
このピグマリオンの様子を見ていた神が、ガラテアに生命を与えることに。ガラテアとピグマリオンは結婚して、末長く、幸せに暮らした、とさ。
このギリシア神話に想を得ているので、『ピグマリオン』。『ピグマリオン』自体は1912年には完成していたようですね。でも、初演は、1913年のこと。
『ピグマリオン』にはよく知られているように、ヘンリー・ヒギンズ教授が出てきます。このモデルが実は、実在の、ヘンリー・スウィートではないか、との説があります。ヘンリー・スウィートは、オックスフォード大学の音声学教授。その人の会話から、出身地をことごとく当てたという。
ヒギンズ教授についてのモデルについては、いくつかの説があるようです。ただ、ヘンリー・スウィートは1912年に世を去っています。そして『ピグマリオン』の初演が、1913年。なにかここに、目に見えない糸を感じてしまうのですが。
『ピグマリオン』の映画化が、言わずと知れた『マイ・フェア・レディ』ですよね。1956年にNYで、ミュージカルとして上演されたのが、1956年のこと。
1956年にロシアで生まれたのが、ボリス・アクーニン。ただし本名は、グレゴーリイ・チハルチシヴィリ。ボリス・アクーニン1998年に発表したのが、『リヴァイアサン号殺人事件』。この中に。

「シルクのネクタイには真珠のネクタイピンをつけ、ボタン穴には真っ赤なカーネーションを挿している。」

これは物語の主人公が、船の中で会った、エラスト・ファンドーリンの着こなし。パールのピンは、応用範囲が広いですよね。

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