スコットとアンクル・ブーツ

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スコットで、アメリカの作家でといえば、スコット・フィッツジェラルドですよね。
スコット・フィッツジェラルドの代表作は、『ザ・グレイト・ギャッツビー』でしょう。『ザ・グレイト・ギャッツビー』は、ほとんどファッション小説。1920年代の洒落者の着こなしがよく分かる物語でもあるでしょう。
フィッツジェラルドが小説家になったきっかけは、失恋なんですね。
1919年。美人の中の美人、ゼルダ・セイヤーにほの字。すぐに求婚、婚約。
フィッツジェラルドはNYのある広告代理店に入って、コピーライターに。コピーライターと関係があったのか、なかったのか。ゼルダは婚約破棄。国に帰ってしまう。
それで、言って良いのかどうか。フィッツジェラルドは会社を辞めて、部屋に籠る。籠って書きに書いたのが、『楽園のこちら側』。1920年に『楽園のこちら側』が発表されると、拍手喝采。スコット・フィッツジェラルドはたちまち、時の人となって。なぜかゼルダ・セイヤーの気持もかわったらしく。ふたりは1920年に、結婚。とりあえずは、メデタシ、メデタシ。
1920年は、なぜか名作の多い年でもありまして。たとえば、『シェリ』。もちろん、フランスの作家、コレットの傑作。というよりもコレットは『シェリ』で世に認められることになったのです。
『シェリ』は、老いたマダムと、少年といいたいほどの青年との恋の物語。『シェリ』の中に。

「で、ぼくのアンクル・ブーツは?」

これはシェリが自分のブーツを探している場面。「どのブーツ?」と問われて、「鹿革のやつ」と、答えています。
鹿革の、アンクル・ブーツ。欲しいなあ。

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