ゲルホーンとポプリン

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ゲルホーンという人が昔いましたよね。
マーサ・ゲルホーン。マーサ・エリス・ゲルホーン。マーサ・ゲルホーンからはたぶん、ヘミングウェイを連想するでしょう。1937年からの一時期、アーネスト・ヘミングウェイの良き伴侶だった人ですね。
マーサ・ゲルホーンは、旅行作家。さらには戦場作家でもありました。1930年代に戦場作家だったわけですから、かなり大胆、かなり積極の女性だったと思われます。
1930年代にヘミングウェイがキューバで暮らしたのは、よく知られています。「フィアンカ・ビヒア」は、今は記念館に。あえて訳すなら「望楼園」の意味なんだそうです。
ヘミングウェイのために「フィアンカ・ビヒア」を探してきたのも、ゲルホーンだったという。それまでのヘミングウェイは、ハバナの「アンボス・ムンドス・ホテル」を自宅代りにしていたそうです。
「フィアンカ・ビヒア」の家賃は、月に百ドル。1939年頃のことですが。それを1940年になって、購入。18,500ドルだったと伝えられています。1940年の12月のこと。
12月といえば。1936年の12月に。マーサ・ゲルホーンはキイウエストに家族で旅をする。この時、偶然にヘミングウェイと出会す。バア「スロッピー・ジョー」で。ここから1939年の結婚に至るのです。
1936年に生まれたのが、ロバート・B・パーカー。ロバート・B・パーカーが、2003年に発表したのが、『真相』。この中に。

「タン色のポプリンのスーツにピンクのオックスフォードのボタン・ダウン・シャツ、黒いポルカ・ドットの入ったピンクの蝶ネクタイを着けている。」

これはイェール大学卒業の、アイヴズという男の着こなし。
ああ、ポプリンのスーツというのもありますよね。

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