ロビンソンとトロピカル

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ロビンソンは、わりあいとある名前ですよね。「ロビンソン・クルーソー」だとか。
ロビンソンで、映画俳優でとなれば、エドワード・G・ロビンソンでしょうか。なんとも渋い演技の役者でしたねえ。
エドワード・G・ロビンソンが出てくるミステリに、『ラブラバ』があります。1984年に、エルモア・ レナードが発表した物語。この中に。

「あの時撮っていた映画にはエドワード・G・ロビンソンも出ていたが、あれはえらく粋な男だった。」

まったく同感ですね。『ラブラバ』の背景は、マイアミ。 マイアミの、ホテルのオーナー、モーリス・ゾラの科白なのですが。以前、彼のホテルで、映画の撮影があったのでしょうね。 1959年の映画に、『波も涙も暖かい』があって、それを指しているのかも知れませんが。共演が、フランク」シナトラでした。モーリス・ゾラはまた、こんなことも言う。

「みんなスポーツ・シャツはオープンで着るが、ノミ屋は必ずノド元までボタンをかけとるんだ。それがやつらのトレードマークさね。」

さあ、ほんとうなんでしょうか。まあ、創作上の、マイアミの、ホテルのオーナーの意見としては、そうなんでしょう。そいいうモーリスはどんな恰好をしているのか。

「モーリスは、ネクタイの結び目に手をやってキュッと締めるまねをし、その手で薄いブルーのトロピカル・スポーツ・ジャケットの胸をスッとなで下ろす仕草をした。」

なるほど、場所がマイアミですからね。トロピカル・ウーステッドの替上着は、最適でしょう。
一度、トロピカルの服を着て。エドワード・G・ロビンソンの話をしてみたいものですね。

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