TBSとターンブル&アッサー

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TBSは、テレビ局のことですよね。赤坂にあります。赤坂といえば、TBS。TBSといえば、赤坂。なんか、そんな感じさえあります。
TBSのはじまりは、1955年のことだそうですから、古いですね。「トウキョウ・ブロードキャスティング・サーヴィス」の頭文字から、TBS。まあ、イギリスのBBCとも似ていますよね。「ブリティッシュ・ブロードキャスティング・コオポレイション」の頭をとって、BBC。
1960年代のTBSで、偶然、ばったり出会ったのが、安井かずみと、日野皓正。「アラーツ!」。安井かずみはちょうどその頃、レコードのLPの準備をしているところで。
安井かずみが作詞家であるのは、言うまでもありません。でも、そのLPの企画は、安井かずみ自身が、歌う。作詞と歌手が、安井かずみ。で、十二曲を、十二人に作曲してもらおうと。十一人の作曲はだいたい決まっていて。でも、十二人めの見当がついていなくて。そこで安井かずみが日野皓正に、「……………というわけだから、曲作ってよ。」と、日野皓正、「ああ、いいよ。」と言って。その場で五線紙を借りてきて、すぐに作曲してくれたんだそうです。
『空にいちばん近い悲しみ』が、そのLPなんですね。とにかくその十二人というのが。かまやつひろし、平尾昌晃、なかにし礼、西郷輝彦、石坂浩二、ジュリー、布施明、村井邦彦………。というのですから、絢爛豪華。珍品中の珍品レコードが完成したわけであります。
安井かずみの作詞に、『Cozy Corner 』があります。作曲は、加藤和彦で、歌手も加藤和彦。その歌いはじめが。

🎵 しわくちゃなターンブル&アッサー………。

となっているのです。歌の最初に「ターンブル&アッサー」なんて、しゃれているではありませんか。倫敦の銘店、ターンブル&アッサーは説明の必要はないでしょうね。1885年の創業。
レジナルド・ターンブルと、アーネスト・アッサーが共同ではじめたので、その名前があります。もともとは、ハンティング・ウエアの紳士服屋として出発しています。
せめてターンブル&アッサーのシャツを着て。幻のLP『空にいちばん近い悲しみ』を探しに行くとしましょうか。

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