シガーと白麻

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シガーが似合った数少ない日本人に、吉田 茂がいます。吉田 茂が愛用した葉巻のひとつに「ヘンリー・クレイ」があった。吉田 茂がどうして「ヘンリー・クレイ」を好きになったのか。これは以前にもお話した記憶がありますので、繰り返しませんが。
ここではマッチのことを。吉田 茂は葉巻に火をつけるのに、「ブライアン・アンド・メイ」のマッチを使ったという。
「ブライアント・アンド・メイ」は、英國のマッチ・メーカー。1883年のはじまりなんだとか。その頃、イギリスに「コラード」という会社があって、ここが「スワン」を売り出した。これが今の「ブライアント・アンド・メイ」の前身だったそうですね。
では、吉田 茂はどうして「ブライアント・アンド・メイ」で、葉巻に火をつけたのか。マッチの火持ちが良かってから。「ブライアント・アンド・メイ」一本で、ちゃんと葉巻火移すことができた。
「ブライアント・アンド・メイ」は紙箱に入っていて。その数およそ、54本のマッチ。それというのも紙箱の上に、「アヴェレイジ 54 コンテンツ」と書いてあるから。ということは、手で詰めたんでしょうね。
吉田 茂は夏になると、白麻のスーツを着たものです。白麻は盛夏のもので、さして珍しいものではありません。が、吉田 茂はリネンのホワイト・スーツ必ず、ウイング・カラーのシャンを着たものです。
それはそうでしょう。盛夏に白麻はクラッシックな着こなしで、クラッシックならウイング・カラーという選択も、吉田 茂にとってはごく自然のことだったのでしょうね。
白麻にせよシガーにせよ、自分のはっきりした考えを持っているのは、美しいことです。

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