古代と香水

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古代の日本に、邪馬台国があったんだそうですね。紀元二世紀頃の話。この邪馬台国を治めていたのが、卑弥呼。卑弥呼は鬼道にたけていたんだそうですが。「鬼道」は今の妖術のようなものであったでしょうか。
卑弥呼は誰にも姿を見せなかったという。でも、さぞかしお美しい女王であったろうと、想像されています。特に定められたお付きの少年が、卑弥呼のもとに食事を運んだんだとか。
邪馬台国には、苧麻が植えられていたらしい。あるいは苧麻で、糸をひき、布を織ったのかも知れませんが。それとは別に、蚕は飼っていた。つまり、絹糸を得ていた。絹糸から絹地を織った。
邪馬台国の人びとは絹地を身体に纏い、それを帯で締めることで着付けをしていたようですね。たぶん、今着物の元祖のようなものであったのでしょう。
卑弥呼ならぬ、 「ヒメコ」が出てくる小説に、『アマノン国往還記』があります。昭和六十一年に、倉橋由美子が発表した物語。私は『アマノン国往還記』を、優れた前衛小説として読んだひとりなのですが。

「頭を丸めてお坊さんになるには勿体ないような美少女ですね。」

これははじめて「ヒメコ」に会った、主人公「P」の科白。『アマノン国往還記』には、こんな描写も出てきます。

「Pの判断では、それがまた女性好みの花の香りの香水のようだった。」

これはアマノン国の、「ユミコス首相」の様子。どうもユミコス首相は女性用の香水を使っているらしい。
今、ふつう男はオー・デ・コロン、女性はパルファン、つまり香水ということになっているようですが。
でも、古代エジプトの時代に遡ると。王は香木から得た濃い薫りを愛したそうです。
香水は女性専用と頭から決めつけることもないのかも知れませんが。
まあ、結局のところ、その用い方次第ということなのでしょうか。

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