シェイヴィングとシルク・シャツ

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シェイヴィングは、髭剃りのことですよね。男と生まれたからには、髭剃りに無関心であることはできません。
髭を生やす時でも、髭剃りはついてまわります。美しく髭を蓄えることは、それ以外の髭を美しく剃っておくことなのですから。
むかしは、「ファイヴ・オクロック・シャドウ」なんて言葉もありましたが。朝剃った髭が夕方の五時ころに、うっすらと生えてくる。その様子を、「ファイヴ・オクロック・シャドウ」。これがよろしいという人もいれば、よろしくはないという人もいて。まさに十人十色。
十人十色といえば、髭剃りもそうなので。十人いれば、十通りの剃り方があるのでしょうね。
まずは「ドライ」なのか「ウエット」なのか。シェイヴァーを使うのか、レザーを使うのか。私自身は、剃刀も使い、電気剃刀をも使うのですが。
剃刀の場合、今はたいていシェイヴィング・フォームを使う。ボタンを押すと泡が出てきて、まことに便利なものです。昔は専用のシャボンを使って、泡を立てたものですが。
シャボンであろうと、シェイヴィング・フォームであろうと、剃刀が膚をかすかに傷つけることも。それを防ぐために、アフター・シェイヴィング・ローションがあるわけですね。このシェイヴィング・ローションが出てくる小説に、『南部の葬送 ーー ガス灯』があります。1954年に、フォークナーが発表した物語。

「絹のシャツを着、シェイヴィング・ローションの香をいつも漂わせ……………」。

これは、ロドニーという人物の様子。ウイリアム・フォークナーが1930年頃に書いたと思われる小説、『密輸船に乗りしころ』にも。

「金色とラベンダー色の縞の入った絹のシャツを着て………………」。

十九歳くらいの、ピートという少年が着ているシャツ。どうもフォークナーは、シルクのシャツがお好きだったようですね。
さっぱりと髭を剃って。シャツ・シャツを着て、出かけましょうか。

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