電気冷蔵庫とディアストーカー

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電気冷蔵庫は、便利この上もない道具ですよね。わざわざ「電気冷蔵庫」と言わなくて良い気もしますが。「氷冷蔵庫」ではないという意味において。
むかしはたいてい「氷冷蔵庫」を使ったものです。冷蔵庫が大きく二段に分かれていて、上の段に氷の塊を入れて置く。で、下には、食品。と、下の段の食品を低音度に保つことができたわけです。
私がぜったいできないものに、冷蔵庫の発音があります。冷蔵庫は英語で、「リフレジェレーター」と呼ぶらしい。が、この発音、私にはどうしても、無理。舌を噛むのが関の山。いったい誰がこんな言いにくい言葉を発明したのか。
アメリカ、メリーランド州、トーマス・ムーアなる人物が「リフレジェレーター」の言葉を考えたんだとか。1803年のこと。もちろん電気式ではなく、氷式の冷蔵庫ではありましたが。
氷ではなく、液体アンモニアを使う冷却方式を考案したのが、フェルディナン・カレ。フランス人。1858年のことであります。
1858年5月22日。スコットランド、エディンバラに生まれたのが、コナン・ドイル。コナン・ドイルに因んでのミステリは、数多くあります。その中のひとつが、『コナン・ドイル 殺人事件』。1999年に、ロジャー・ギャリック・スティール・が発表した物語。この中に。

「千鳥格子の上質な上着、ズボンは膝まで靴下に覆われている。頑丈そうな散歩用のブーツ、鹿打ち帽、そしてパイプをくわえていた! 」

ここでの「鹿打ち帽」は、もちろんディアストーカーであります。
家に帰って、ディアストーカーを脱いで。電気冷蔵庫からアイスクリームを出して頂きましょうか。

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