ブルックナーとブーツ

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ブルックナーは、偉大なる作曲家ですよね。ヨーゼフ・アントン・ブルックナー。ブルックナーは、1824年にオーストリア、リンツの近くに生まれています。
ブルックナーが長く仰ぎ見た音楽家が、リヒャルト・ワーグナー。ブルックナーはワーグナーの譜面を研究し続けたと、伝えられています。
そのブルックナーが憧れの人、ワーグナーにはじめて会ったのは、1873年のこと。この時、ブルックナーはワーグナーに、『交響曲第三番」を献呈しています。ブルックナーはワーグナーに会ってから、さらに尊敬の想いが高められたという。
1883年2月11日。ブルックナーの『第六交響曲』が演奏。その二日後に、ワーグナー死去。ブルックナーの嘆きいかばかりであったか。しかしブルックナーはワーグナーの病のことは知っていたらしい。その哀しみから生まれたのが、『交響曲第七番』だと考えられています。その意味では、『交響曲第七番』は、ワーグナーへのレクイエムだったのでしょう。
ある時、ブルックナーは、フランツ・ヨーゼフ皇帝の謁見の栄誉を得た。ひと通りの儀式の後、皇帝はブルックナーに言った。「なにか望みはないか?」それに応えてブルックナーは。

「実は、ひとつだけ、ございます。ハンスクリックに私を非難ばかりしないようにと、お伝え頂けませんでしょうか。」

ハンスクリックは当時有名だった音楽評論家。ブルックナーを愛するがゆえの、辛口評論もあったらしい。池内 紀著『ウィーン・都市の万華鏡』に出ている話なのですが。
池内 紀著『すごいトシヨリBOOK』に服の話が。

「最近は、アメリカのL.L.Bean の服を愛用していて……………」。

L.L.Bean は、1912年創業のアウトドア洋品店。「メイン・ハンティング・ブーツ」は、L.L.Bean の傑作。
レオン・レオンウッドが、メイン州ではじめたので、その名前があります。もしハンティング・ブーツが破れたなら、無料で修理するというので、人気が高まったものです。
雨の日には、L.L.Bean のブーツを履いて、ブルックナーのレコードを探しに行くとしましょうか。

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