ロシアとロオズ

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ロシア料理にもたくさん美味しいものがありますよね。たとえば、ボルシチ。ボルシチはロシアを代表するスープでしょう。実に美味しい。実に身体を温めてくれます。
ボルシチは、十八世紀末、ウクライナではじまったと、考えられているらしい。十九世紀に入って、ボルシチはロシア全土に拡がるようになったという。
ボルシチに欠かせないものが、ビーツ。赤ダイコンとでも言えば良いのでしょうか。あのビーツはヴィタミンが多く含まれている食材でもあるそうですね。
そしてもうひとつボルシチに忘れてならないのは、サロ。サロはロシアならではの、ハム。豚肉の保存食。サロの出汁が出るからこそ、あの濃厚な味となるわけです。

「ズブロフカ一本、自家製キノコ料理、塩漬けニシンの刻み料理、上等な肉を使ったウクライナ風ボルシチ………………。」

ロシアの作家、イリフ=ペトロフ著『十二の椅子』の一節。おもわず惹きこまれてしまいます。
同じくロシアの作家、ツルゲーネフの小説に、『あいびき』があります。『あいびき』を翻訳したのが、二葉亭四迷。二葉亭四迷に、『あいびき』を訳すように勧めたのが、徳富蘆花だったという。この『あいびき』の中に。

「茶の短い外套をはおり、はしばしを連翹色に染めた、薔薇色の頸巻きをまいて………………。」

これはある男の着こなし。「薔薇色」ということは、ロオズでしょうか。薔薇色のスカーフを巻いて、ボルシチを食べに行くとしましょうか。

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