ポーラとポロ・シャツ

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ポーラは、よくある女の子の名前ですよね。P o l a 。ポーラの男の子版が、ポール P o l e なんでしょうか。
そういえば、むかし『ポール・&・ポーラ』という歌が流行りましたね。邦題は、『ヘイ・ポーラ』だったような記憶があります。田辺靖雄と梓みちよとが歌って。後に、田辺靖雄は九重祐三子と結婚したので、おふたりでのデュエットがよく知られているようですが。
ポーラで、女優でとなれば、ポーラ・ネグリでしょうか。ポーラ・ネグリは、1920年代に活躍したハリウッド女優。ことにヴァンプ役がお得意だった女優。
ヴァンプ v amp はなんだか靴みたいですが、「毒婦役」。とても悪くて、とても強い役のこと。ポーラ・ネグリの場合、その演技、真に迫りすぎていて。演技なのか、本性なのか、分からなくなるくらい。
でも、花の命は短くて。時とともに、忘れ去られた存在に。そのポーラ・ネグリに声をかけたのが、ビリー・ワイルダー。『サンセット大通り』に、お出になりませんか?。ポーラ・ネグリは、「ノン」。
『サンセット大通り』は、往年の名女優が主役の映画ですから、ポーラ・ネグリがお断りしたのも、無理ありませがね。で、ビリー・ワイルダーが白羽の矢を立てたのが、グロリア・スワンソン。グロリア・スワンソンは、「ウイ!」。1950年の『サンセット大通り』は、大成功。よって、グロリア・スワンソンもまた、人気回復したという。
ところで、ポーラの出てくるミステリに、『ハートの4』があります。1938年に、エラリイ・クイーンが発表した物語。

「ポーラ・パリスさ」 宣伝マンは即座に言った。

「宣伝マン」は、映画の広告担当者。「ポーラ・パリス」は、ハリウッドの芸能記者という設定。『ハートの4』には、またこんな描写も。

「さあ、このワイン色のポロシャツを忘れていますよ。」

これも、ハリウッドの映画会社での様子なんですね。
1930年代の、ポロ・シャツの襟型、どんな風だったのか、興味ありますよね。
さて、ピンクのポロ・シャツを着て。「私のポーラ」を探しにいくとしましょうか。

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