天の川と赤い靴

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天の川は夜空の美しい星の流れですよね。英語では、「ミルキー・ウエイ」呼ぶんだそうですが。
ミルキー・ウエイであろうと、天の川であろうと、なにか幻想を想わせるものがあるようで。よく本の題に使われるらしい。たとえば、『綾とりて天の川』。丸谷才一の随筆集。この中に、牛肉の話が出てきます。なにしろ丸谷才一は名文家であり、美食家でもありましたから、牛肉の話が出てくるのも、当然でしょう。
石川 淳 も、大野 晋も牛肉がお好きだった、と。大野 晋は毎朝、70グラムの牛肉を召し上がったという。この毎朝の70グラムの牛肉のせいであるのかどうか、素晴らしい研究をなさっています。
たとえば、日本語の起源はタミール語にあるのではないか、とか。あるいは「神」の語源について、一冊の書を完成させています。少なくとも大野 晋の場合、牛肉は頭脳に良き効果があったようですね。
いやいや、天の川の話をしている最中でありました。天の川から、歴史に遺る詩が生まれた例は、『銀河鉄道の夜』でありましょう。もちろん、宮沢賢治の代表作。
また宮沢賢治は、『風の又三郎』でもよく知られています。『風の又三郎』の中に。

「白い半ずぼんをはいて、それに赤い革の半靴をはいていたのです。」

もちろん、「風の又三郎」の様子。「半靴」は、ブーツではなくシューズということなのでしょう。
真紅のブローグで、天の川を見上げたいものですが……………………。

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