「 NEWYORKER ニューヨーカー」AW 2015 コレクション

ウインザー公は、紳士服飾の20世紀のスタイルやトレンドに大きな影響と功績を残した。それは21世紀の現代でも、燦然と輝き続けている。そんなウインザー公へのオマージュも込めて、選びぬいた情報や製品をセレクトしてお伝えします。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

11208921_950577311643776_586730810_n

東京•秋葉原にあるダイドー リミテッド ビルで4月23、24日にニューヨーカーの2015年、秋冬コレクションの展示会が開催された。

11225681_950578121643695_1524187081_n

今回のテーマは「Manhattan Transfer」、毎日を美しく、そして人生を豊かに過ごす人たちへ向けてマンハッタンのライフスタイルをテーマにしたコレクションを展開。

11245362_950578144977026_15695285_n

21世紀に、かつてのアメリカン トラディショナルも進化系となり、アップデイテッド トラディショナルと呼ばれ始め、各種アイテムもシェイプシルエットが主体となった。しかし、伝統的なモチーフはそのままで全体の印象は洗練された躍動感のある着こなしに。上段の写真からもダークトーンの極めてプレーンなスタイリングに、際立つタイとポケットスクエアのコーディネイションが絶妙な感覚を生み出している。

11198970_950578174977023_120518467_n

スタイリングの背景には、マンハッタンでテーラーを営む英国人オーナーのアトリエ風景が演出され、奥深いイメージが感じられた。

11199017_950578271643680_318031936_n

11216024_950578328310341_1573722504_n

服作りの技術面でも、ニューヨーカーが誇る手仕事の緻密さや、トラウザーズ(スラックス)のシルエット完成度への拘りが見事な限りだった。

11212392_950578374977003_1339150363_n

カジュアルな着こなしで、目立っていたのは、ピーコートをメインにした男女のボディディスプレー。ここ数年来の安定した人気アイテムであるピーコートも、まさにアップデイテッドでレベルの高いグレーやホワイトを、ベースカラーを合わせたボーダーニットやシャツでコーディネイション。新鮮且つ美的な着こなしを表現しているようだった。

ニューヨーカーの全体の印象は、ここ数年の間にシーズンテーマの明確化が進み、売り場演出が本格化、エンドユーザーもスタイリングが理解しやすくなり、ワードローブを意識しながら各シーズンの装いを楽しめるように。また、服装アイテムも微妙な流行感覚を生かして、ジャケットやコート類のシルエットやカッティングにも高度な仕上がり感が理解出来る。

正直なところ、高額なインポートブランドの服よりも、ワンランク上のスタイリングも十分に可能ではないだろうか。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone