マンハッタンと夏シャツ

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マンハッタンは冬寒く、夏暑い所ですよね。昔むかし、ネイティヴ・アメリカンは夏になると女子どもは涼しい所に避暑に行かせた。で、男たちはマンハッタンに残った。そんな言い伝えがあるんだとか。

それを現代に置き換えると、どうなるのか。そんなことからはじまる映画が、『七年目の浮気』。マリリン・モンローと、トム・イーウェルの主演。トム・イーウェルはこの演技で、主演男優賞を得ています。1955年の映画。『七年目の浮気』というと、モンローの白いスカートが有名なんですが。もうひとつ、ラフマニノフ。映画音楽に、ラフマニノフの『ピアノ協奏曲第二番』が使われているんですね。

ところでラフマニノフ『ピアノ協奏曲第四番』が、フィラデルフィアで初演されたのが、1927年3月18日のことなんだとか。

1927年、巴里で発表されたのが、「アルページュ」。もちろん、ランヴァンの名香。ジャンヌ・ランヴァンのお嬢様、マリーへの誕生日の贈り物だったという。調香師は、アンドレ・フレイス。最初の、「ブール・ノアール」 ( 黒い玉 )と呼ばれた容器は、アルマン・ラトーのデザイン。

アルページュが出てくる小説に、『その時ぼくらは三人だった』が。アーウイン・ショーが、1955年に発表した物語。

「髪は金茶色に染め、アルページュの匂いをぷんぷんさせた……」。

これはひとつのたとえとしての表現。少なくとも1950年代のアメリカでアルページュに人気があったことが分かるでしょう。また、こんな描写も。

「手早く布靴をはき、木綿のズボンとテニス・シャツを身につけて……」

これはバートという男の普段着。ここでの「テニス・シャツ」どんなんでしょう。アーウイン・ショーは自分でもテニスが好きだったそうですが。

とりあえず夏シャツを着て。マンハッタンに旅したいものですが……。

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