ヘップバーンとサファリ

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ヘップバーンといえば、オードリー・ヘップバーンでしょうね。

オードリー・ヘップバーンの本格的デヴューは、1951年のことなんだとか。ブロードウェイの、『ジジ』に主演女優として抜擢されたという。

誰がオードリーを抜擢したのか。コレットなんですね。『ジジ』の原作者、シドニー・ガブリエル・コレットが。「ああ、この娘がいいわね」のひと言で。

コレットは若い頃、自分でも女優の経験があったから、さすがに見る目を持っていたんでしょうね。コレットはひと頃、女優であり、作家でもあったわけです。

コレットは多彩な人物で、エピソードにこと欠きません。コレットはまた、美食家でもあって。晩年にはサン・トロペに住んで、客人を手料理でもてなすのがなによりの愉しみだったとも。

コレットの得意料理のひとつに、チキンの網焼きが。プーレにオリーヴ・オイルをかけて、その上に、タイム、ミント、ローリエの葉を散らす。で、網の上でゆっくりと焼く。

網焼きといえば、ステーキなんかもありますよね。ステーキが出てくるミステリに、『空白の記録』が。1984年に、フリーマントルが発表した物語。

「これからステーキを焼くんですがね。クラムチャウダーは缶詰ですけど」

これは独身のエドワード・ホプキンズの科白。政治家の妻、エリナ・ピータースンを夕食でもてなそうとしている場面。ステーキが上手に焼ける男は羨ましい。また、こんな描写も。

「本場に入る前にヴァインはハンカチで顔を拭い、サファリ・ジャケットの皺を伸ばした。」

これはCBSの記者、ジョン・ヴァインの様子。うーん。サファリ・ジャケットを着たキャスターなんて素敵かも知れませんね。

戸外のバーベキューで、美味い肉を焼きましょうか。サファリ・ジャケットを着て、ヘップバーンのような女性に召し上がっていただけると、嬉しいんですが……。

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