ワーグナーとシャツ

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ワーグナーといえば、リヒャルト・ワーグナーでしょうか。もちろんドイツに生まれた作曲家。多くの名曲を作っていますが。たとえば、『トリスタンとイゾルテ』。これはスイスのチューリッヒで作曲されているんだそうです。
スイスにオットー・ヴェーゼンビンクという富豪がいらして。ワーグナーのために新しく邸宅を建ててくれた。この屋敷でワーグナーは、1855年末に作曲をはじめる。完成したのは、1857年9月18日のこと。
初演は、ミュンヘン宮廷歌劇場で。1865年6月10日と伝えられています。
ワーグナーが出てくる随筆に、『スコッチ街道』が。常盤新平が、1997年に発表した随筆集。

「それに劣らないのがグランデ・エ・デレ・パルメで、リヒャルト・ワーグナーが一八八二年に家族と滞在して。歌劇『パルジファル』を完成したホテルだと教えてくれた。」

これは著者がイタリアのパレルモに着いて、どのホテルに泊まろうかと思案している場面。結局は「ホテル・グランド」に決めるんですが。
この随筆集は旅行記でもあって、もちろんNYでの話も出てきます。

「白二枚と縞一枚。袖の長いのも欲しくなって、白と縞のをそれぞれ一枚ずつ買った。」

これはブルックス・ブラザーズでの買物。常盤新平は。アーウイン・ショウの『八十ヤード独走』を読んで以来、ブルックス・ブラザーズでの買物に憧れていたんだそうです。
シャツを買った時。「袖が長い」というと、店員はアーム・バンドの売場に案内したという。
ストラップのシャツを着て、ワーグナーを聴きに行きたいものですが……。

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