ゴディバとハンカチ

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ゴディバというチョコレートがありますよね。ベルギー製の、美しい箱に入っていて。美味しい。
ゴディバは、1926年にはじまっているんだそうですね。その時の名前は、「ショコラトリー・ドラップス」。ドラップスという人が、創業者。この創業者が1937年に亡くなって。跡を継いだのが、ジョセフ・ドラップス。
二代目社長、ジョセフ・ドラップスは1960年代に、NYへ。この時の飛行機で、アメリカ人実業家と、隣の席に。
ジョセフ・ドラップスは隣の人に、ゴディバのチョコレートをすすめるんですね。ゴディバが気に入ってくれたんでしょう。すっかり、仲良しに。
アメリカ人は、「NYに着いたら、私の宿にいらっしゃいませんか?」
NYに着いたジョセフ・ドラップスは、ホテルに行く。ウォルドーフ・アストリアのスイートルームへ。
アメリカ人実業家は言う。「ところで、あなたの会社の値打はどの位なんですか?」ジョセフ・ドラップスは、正直に答える。と、そのアメリカ人は、答えた金額の二倍の数字を小切手に書いたという。
そのアメリカ人は、ベヴ・マーフィーで、当時キャンベルの代表者だった人。こうして一時期、キャンベルがゴディバの経営に参加することになったんだとか。
チョコレートが出てくるお芝居に、『ピグマリオン』が。もちろん、バーナード・ショオ作。『マイ・フェア・レディ』の原作でも。

「お前が考えていればいいのは、チョコレートとタクシーと、金、銀、ダイアモンド!」

ヒギンズ教授がイライザに言う科白。この科白の前に。ふたりは、チョコレートを分け合って食べる場面が出てきます。
また、こんな場面も。

「いいか、それはハンカチーフ、そっちは袖。」

イライザが涙を袖で拭いた時の、ヒギンズ教授の科白。で、そう言いながらイライザに、自分の絹のハンカチを与えるんですね。
うーん。絹のハンカチねえ。シルクのハンカチか、ゴディバのチョコレートか。迷いますねえ。

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