解説とケンブリッジ・ブルー

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解説というのがありますよね。よく文庫本なんかのおしまいのところで、「解説」が添えられています。
まあ、付録であり、オマケであり、なんだかちょっと得した感じもあって。中には、この「解説」を読んでから、買う人もいるんだそうですね。あるいはまた、買ってからも、まず「解説」を読み、それから本文に移る人も少なくないんだそうですが。
「解説」を読んで、教えられることも、多い。いつだか「解説」に目を通していて、ジョン・バリモアの話が出ていました。ジョン・バリモアは、往年のアメリカの俳優。バリモア家は、俳優一家で、多くの名優を出してもいます。
そうそう、「バリモア・カラー」がありますね。あれは、その昔、ジョン・バリモアが愛用した襟型なんだそうです。襟先の長いカラーのこと。
このジョン・バリモアのお嬢さんが、ダイアナ・バリモア。ダイアナ・バリモアがある時、本を書いた。その題が、『トゥ・マッチ・トゥ・スーン』。( あまりにたくさん、あまりにはやく ) 。この本が話題になって。これを基に、「トゥ・リトル・トゥ・レイト」 ( あまりに少なく、あまりに遅く ) の表現が生まれたんだそうですね。
ところで。コリン・デクスター著『死者たちの礼拝』を読んでいると。

「目の前に上等の衣類があらわれた。ズボンや、ワイシャツや、下着や、靴や、五、六本のタイなどである。ネクタイの一つはケンブリッジのライト・ブルーだった。」

『死者たちの礼拝』は、どうもこのネクタイが事件を解く鍵と関係しているらしいのですが。
ごく簡単に言って。「ケンブリッジ・ブルー」は、ライト・ブルー。「オックスフォード・ブルー」は、ダーク・ブルー。
両校対抗のボートレースなどには、どちらの学校を応援するかで、身に着ける色が違ってくるんだそうです。
それはともかく、時にはケンブリッジ・ブルーを着てみたいものですが。

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