クックとクラブ・タイ

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クックで、英國人で、船乗りでといえば、キャップテン・クックでしょうね。
キャップテン・クックの本名は、ジェイムズ・クック Jam es C o ok。
1728年、イングランドの、ノースヨークシャー州に生まれています。少年の頃から、なぜか海に憧れていたらしい。1750年代からのジェイムズ・クックは海での暮らしが多くなったという。
当時の航海で恐れられたのが、壊血病。要するに、ヴィタミンC不足なんですね。そこで、キャップテン・クックは船員たちに柑橘類とザワークラウトを食べるように、と。でも、船員たちは野菜を低く見て、酒ばかり飲む。
そこで、キャップテン・クックは一計を案じて。下級船員に、ザワークラウトを禁止。上級船員だけが、ザワークラウトをさも美味そうに。やがて一般船員たちが、「俺らにも食わせろ」。
その結果、キャップテン・クックの船からは、珍しく壊血病がひとりも出なかったそうです。
クック c o ok はまた、料理のことでもあります。オムレツを焼く時、かつお節を加えると、美味しいんだそうですね。
石井好子著『バタをひとさじ、玉子を3コ』に出ている話なんですが。玉子にかつお節を入れて、少し、薄口しょうゆを。これで、焼く。それは、それは…………………。
石井好子のお友だちだったのが、作家の壇 一雄。壇 一雄はある時、石井好子の家で、料理を。大きな鍋に、鶏を丸ごと。これで野菜を煮て、野菜だけを食べさせたそうですね。
料理が出てくるミステリに、『地獄島の要塞』があります。1970年に、ジャック・ヒギンズが発表した物語。

「それから白熱した石で焼いたイセエビの丸焼に魚のステーキという順だった。」

これは海岸で、食事をしている風景。また、『地獄島の要塞』には、こんな描写も出てきます。

「灰色がかったリネンの背広を着て古びたハロー・スクールタイを締めた姿はエレガントというしかない。」

これは、ハムキという人物の着こなし。「ハロー校」は、ウインストン・チャーチルの出身校でもあります。イートン校と並ぶ名門校。
イギリス人は、このような制服としてのネクタイを広く、「クラブ・タイ」と呼ぶ習慣があります。
なにか、お気に入りのネクタイで、美味しい料理にありつきたいものですが。

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