クールベとクラヴァット

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

クールベは、フランスの画家ですよね。写実派の絵師であります。代表作は1854年に描かれた『出会い』でしょうか。その時代の紳士の服装が美事に描かれた一点です。
Courbet
と書いて「クールベ」と訓みます。ギュスターヴ・クールベは、1810年6月10日、フランスのオルナンに於いて誕生。お父さんは、レジス・クールベ。
お父さんはギュスターヴを法律家にさせたいと、巴里に勉強に出しています。1839年のことです。が、ギュスターヴはそれ以前から、絵筆に才能があったという。
結局、法律は諦めて、画家となった人物であります。

クールベが1874年に描いた油彩画に、『シヨン城』があるのは、ご存じの通り。湖に浮かぶシヨン城を描いた傑作。
1990年に『シヨン城』はオークションに出されて、1億2696万円で、落札されています。
また、同じ年にクールベの『オルナン風景』は、2億290万円で落札。こんな話を耳にいたしますと、絵画は投資の対象でもあるのかなあ、などと思ってしまいます。
1905年にピカソが描いた絵に、『飾り襟をつけた少年』があるのですが。厚紙にグワッシュで彩色されています。
下にブラウスにも似た白いシャツを着て、オレンジ色のスェーターを着た少年の姿。襟元には、白いフリルが波うっています。
1995年にピカソの『飾り襟の少年』は、11億4455万円で落札。ニュウヨークの「クリスティーズ」に於いて。
こうなってきますと、「絵ってなに?」と考え込んでしまいます。
ピカソの『飾り襟の少年』から、ついクラヴァットを想ってしまいました。「クラヴァット」cravat
には大きく分けて、二つの意味があります。十九世紀のネッククロスと、現代のネクタイとの。
どなたか百年経って光輝くクラヴァットを作って頂けませんでしょうか。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone