バニーガールとパテント・レザー

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バニーガールって、ありますよね。むりやり日本語にいたしますと、「ウサギ娘ちゃん」でしょうか。
大きな耳がついていて、後ろに白いしっぽがついていて。そもそものはじめ。あの白いしっぽは、客の隣には座れません、という意思表示だってとか。
あのバニーガールは、1960に誕生したんだとか。ヒュウ・ヘフナーのナイトクラブ、「プレイボーイ・クラブ」の制服として。
雑誌『プレイボーイ』は、1953年の創刊。それがたちまち人気になって、一時期は、号当たり700万部を突破。売れに売れた雑誌に。その勢いをかって、ヒュウ・ヘフナーが「プレイボーイ・クラブ」をはじめることになったわけです。
バニーガールが出てくる物語に、ボブ・グリーンの『街角の詩』があります。これはもう「街角の詩」としか言えない名作であります。物語の背景は、1970年代のシカゴ。

「毎月五十ドルずつ払って住んでいるバニーガール約二十五名のうちの…………」。

どうしてここに、「バニーガール」が出てくるのか。ボブ・グリーンは実際に、1973年に「ヘフナーの館」に滞在したことがあるから。「ヘフナーの館」に、バニーガールがいるのも当然ではありましょうが。まあ、詳しいことは『街角の詩』をお読みください。『街角の詩』には、ビリヤードの話も出てきます。天才ビリヤード選手に、ウインプのこと。本名、ルーサー・ラシター。ラシターはどんな服装なのか。

「ダーク・グレイのスーツ。ズボンの裾は、ピカピカの黒い正装用の靴に心もちかかっている。」

「ピカピカの黒い正装用の靴」は、たぶんパテント・レザーのパンプスなのでしょう。エナメル・レザーとも言いますよね。
パテント・レザーのパンプスは、舞踏靴で……………。まあ、難しい話はさておき。たしかにバニーガールにお目にかかるには、パテント・レザーの靴もいいかも知れませんね。

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