函館と履物

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函館は、美しい街ですよね。赤レンガ倉庫が遺っていたり。赤レンガ倉庫は、運河に沿って建っているので、運河にその姿が映されて。
函館といえば、やはり榎本武揚を想うでしょう。五稜郭で最後まで戦った榎本武揚。榎本武揚はもちろん、幕府のお侍だったのですが、その頃すでに西洋服を着ていました。
それとは直接関係ないのですが、函館は西洋服発祥の地のひとつだと言われています。幕末に函館港が開かれて、西洋人が入ってきたから。
ところで、函館なのか、箱館なのか。むかしは箱館、今は函館。江戸期にはここに箱型の館があった。そこで、「箱館」。それが明治ニ年になって、「函館」と改められたんだそうですね。
明治のはじめ、銀座四丁目あたりに、「箱館屋」という店があって。氷屋。銀座の氷屋としては最初だったと思われます。氷屋なんですが、今でいうアイスクリームのようなものも食べさせた。大きな富士山の絵が看板だったという。当時、銀座で、冷たいものといえば、まず第一に「箱館屋」だったそうです。
でも、どうして「箱館屋」なのか。主人は伸 大蔵。伸 大蔵はもと武士。榎本武揚の部下で、箱館で一緒に戦をした人物。その伸 大蔵が銀座に出て氷屋を。それで、「箱館屋」。
伸 大蔵はその頃には珍しい西洋服で、ただし足にはいつも下駄を履いていたらしい。
やはりスーツにはシューズでしょう。銀座に出て、上等の靴を探すとしましょうか。

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