チャップリンとコットン

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チャップリンについての説明は要りませんよね。
もちろん、チャーリー・チャップリン。往年の喜劇王。チャップリンの『独裁者』は有名でしょう。
チャップリンは喜劇王であっただけでなく、思想家でもあったことを、評価しなくてはなりません。
チャップリンは好奇心旺盛な人でもあったようです。が、その興味のひとつに、「文字数」があった。世に作家と呼ばれる人が、いったい一日に何文字書けるものか。『チャップリン自伝』に詳しく書かれています。
チャップリン自身はふつう、口述筆記で、一日に約千語だったそうですね。『チャップリン自伝』もおそらくは、一日千語の速さで進められたものなんでしょう。
チャップリンは、ジョン・スタインベックとも友だちで。よくスタインベックの家に遊びに行ったという。
ジョン・スタインベックは原稿用紙に、手書き。それがまた実に美しい文字で。スタインベックの場合は、一日に二千語。
トーマス・マンは、一日に四百語。サマセット・モオムも、一日に、四百語。モオムは一日に四百語書くことを自分に義務付けていた。四百語書いたら、やめる。でも、一日として休むことがなかった。
ジョルジュ・シムノンも、手書き。米粒のような、小さな文字で。ジョルジュ・シムノンは朝五時に起きて、午前中に書く。シムノンの机の左には、金の球があって、テニス・ボールの大きさ。それが、ゴールド。この金のボールを左手で転がすと、次々、名案が浮かんだそうです。
でも、チャップリン、よく調べたものですね。
チャップリンの傑作のひとつに、『殺人狂時代』があります。1947年の、名画。
1947年、英国に生まれたのが、マイクル・ディブディン。マイクル・ディブディンが、1990年代に発表のが、『血と影』。この中に。

「非の打ちどころがない淡いクリーム色の木綿のスーツを着…………」。

これはイタリアの建築家、エドアルド・ヴィアネッロの着こなし。コットンのスーツ、良いものですよね。

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