パルテノンとハリス

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パルテノンは、古代ギリシアの神殿ですよね。今も、ギリシア、アテネ、アクロポリスの丘に建っています。
パルテノン神殿が完成したのは、紀元前432年頃だろうと、考えられています。今からざっと2,500年くらい前の話になります。パルテノン神殿はおよそ九十年の歳月をかけて作られているんとか。
パルテノン神殿についても、いろんな説があるようですが。そのひとつに、神に着て頂く衣裳を選び、捧げる場所であったとも。その神への衣裳を選び、捧げる役が特別に選ばれた乙女であったと伝えられています。
神への衣裳とは、ペプロス。ペプロスは当時の女性用ですから、神は女だったことになるでしょう。ペプロスは亜麻製の、ドレープの美しい古代のドレス。
ボタンなどはなくて。左肩の一ヶ所に古代ブローチで留めた。この古代ブローチを、「フィビューラ」と呼んだものです。フィビューラには当然のように、細密な模様が彫刻されてもいたのですが。

「わが魂よ、不死を求むことなかれ、ただ可能の限界を汲みつくせ。

古代ギリシアの詩人、ピンダロスの言葉であります。パルテノンの時代に、すでに優れた哲学が生まれていたのでしょう。
パルテノンが出てくる小説に、『バビット』があります。シンクレア・ルイスが、1922年に発表した物語。

「いつもと同じように、平家のパルテノン靴磨き所の前を通った。」

もちろん主人公、ジョージ・F・バビットの行動を述べている場面。シンクレア・ルイスの『バビット』には、こんな描写も出てきます。

「またハリスのトウィード服を着こんだゴルフの気取り屋は金持ちのほかの………………」。

ここでの「ハリス」はハリス島のことでしょう。ハリス島は、門外不出だったトゥイードを、はやくから輸出に力を注いだ場所だったのです。
トゥイードの服を着て。パルテノン神殿に行きたいものですが。

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