スカートとスー=ピエ

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スカートはふつう女の人の脚衣ですよね。男はたいていズボンということが多い。
よくキルトをスカートの一種だと考えることがあります。でも、キルトはキルトで、スカートとは少し違います。
スコットランドのキルトは、もと一枚の布を身体に巻いて、着用。それが後に上下切り離されたために、「スカート状の脚衣」として、取り遺されたもの。つまり、古代衣裳の名残りなんですね。
………ざっとこんなふうに。男はどうしてスカートとなると、こうも熱く語りはじめるのか。不思議でなりません。
語ると申しますと、テーブル・スピーチ。「スカートとスピーチは短いほど良い」。たしかに、その通りですね。面白いとはいえないスピーチを延々と聞かされるのは、拷問でありましょう。
上手なスピーチの原則は、起承転結。

大坂本町 糸屋の娘
姉は十六 妹は十四
諸國大名 弓矢で殺す
糸屋の娘は 目で殺す

これは起承転結の一例なんだそうですね。すべてのスピーチがこんなふうだと良いのでしょうが。
いや、スカートの話に戻りましょう。

「パッドを入れた肩を広くし、幅広のベルトに生地を節約するためのショート・スカート…………………。」

『パリは燃えているか?』の一節にそのように出ています。『パリが燃えているか?』は、ドミニク・ラピエールと、ラリー・コリンズの共著。1965年の刊行。
これは戦時中のパリ・モードについて。1940年7月。ルシアン・ルロンやジャック・ファットたちは、「モオド・マルシャル」を発表。文字通り、「軍人スタイル」だったのです。
そのスカートも、生地の代用として、木の繊維を使うことも。
♬ 雨が降ると 草の芽が出るのよ…………。
その頃のシャンソンに、そんな文句さえあったという。
『パリは燃えているか』には、こんな描写も。

「襞をつけておくために、ばあやはスー=ピエにゴム紐をあてなければならなかった。」

これは、ミッシェル・ユシャールのズボンのこと。「スー=ピエ」は、「紐通し」のことですね。ズボンの裾から紐を通して、靴の土踏まずに通しておいて、ズボンをぴんと張らせておくためおもの。
時にはスー=ピエで、スカート美人を探しにいくとしましょうか。

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