ズボンとズック

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ズボンは、パンツのことですよね。パンツはふつう、アメリカで多く使われる言葉。
フランスでは、パンタロン。イタリアでは、パンタローニ。というよりもパンタローニから、パンタロンが生まれているらしいのですが。
パンタローニはごく簡単にいって、喜劇役者。その喜劇役者が舞台の上で穿いたので、「パンタローニ」となったものです。ズボンには喜劇性がある。そう言っても、大きな間違いではないでしょう。
喜劇というよりも童話なのですが。『ズボンとスカート』という物語があります。作者は、今江祥智。今江祥智は、優れた児童文学者だったお方。

「ズボンを脱いでスカートをはいてきた、つまり、男生徒の制服のかわりにセーラー服にスカート姿で登校したからである。」

その男生徒は、一年二組の、小松太郎。ここから愉快なお話が。
今江祥智がお好きだったのが、シャンソン。ことにイヴ・モンタンの、大の愛好家だったようですね。
今江祥智は、イヴ・モンタンの別荘のあった、サン・ポオルをも訪ねています。
今江祥智は、昭和二十五年に、新村 猛のお宅を訪ねる。その時に聴かせてもらったのが、シャンソン。以来、シャンソン、シャンソンの一色に染まったからなんだとか。
ズボンの出てくる小説に、『金色夜叉』があります。もちろん、尾崎紅葉の名作。

「濃納戸地に黑縞のズボン寛なるを着けて………………………」。

『金色夜叉』には、こんな描写も出てきます。

「唐桟の半纏着て、茶ズックの深靴を穿き……………………。」

そうそう、むかし、ズック地の夏靴ありましたよね。あれ、もう一度、復活してくれませんかね。

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