珈琲とゴルフ・ジャケット

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

珈琲は、美味しいものですよね。珈琲の淹れ方にもいろいろとありまして。エスプレッソがあり、サイフォンがあり、ドリップがあります。もちろん、人それぞれの好みなんでしょう。
わりあい古典的な珈琲に、ターキッシュ・コーヒーがあります。「トルコ式コーヒー」。ターキッシュ・コーヒーには、「イブリック」を使う。把手の長い柄杓のような器。
イブリックの中に、水と、コーヒーの粉と、砂糖をあらかじめ入れて、火にかける。沸騰寸前に火から下ろして、それぞれのカップにつぎ分ける。飲み手は、注がれた珈琲の上澄みだけを飲む。
今のドリップ式が発明されるまでは、多くトルコ式コーヒーだったようですね。
ところで、「コーヒー」とも書き、「珈琲」とも書きます。珈琲はもちろん宛字。「コーヒー」の発音に似た漢字を探して宛てたので、宛字。
「珈琲」の宛字を考えたのは、当時の蘭学者、宇田川榕菴ではかと考えられています。宇田川榕菴の『蘭和対訳字書』に、「珈琲」の文字が出ています。
ただ、宇田川榕菴も「珈琲」に辿りつくまでに、いくつかの試行錯誤があったらしい。「作字」といえばいいのでしょうか、いくつかの文字を創っています。その後に、「珈琲」を発明したのでしょう。
ところで珈琲の出て小説に、『ちがった空』があります。

「濃くて甘いトルコ風コーヒーの小さな茶碗が運ばれてきた。」

『違った空』は、ギャヴィン・ライアルが、1961年に発表した物語。また、こんな描写も。

「ナワープはギャバジンのゴルフ用ジャケットを着ている。」

ナワープ殿下は、ある国の藩主という設定。「ギャバジン」とあるからには、ゴルフ・ジャケットでしょうね。ヒップ・レングスの、軽快な上着。ゴルフをするのに最適のブルゾン。
もちろん美味しい珈琲を飲むにも、羽織っていたいものですが。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone