エッグとエコセ

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

エッグは、卵のことですよね。そしてまた、玉子のことでもあります。
卵と玉子。私は勝手に籾殻の中で眠っているものを、卵。小鉢に入れた状態のものを玉子だと考えています。
卵がひとつあると、茹で玉子が作れます。玉子がふたつあると、目玉焼きになります。三つあると、プレイン・オムレツになるでしょう。
四つあれば、スクランブルド・エッグズになります。
スクランブルド・エッグズは、俗語で「記章」の意味があるんだとか。むかし、ボーア戦争がありまして。この時に流行った言葉。当時の軍帽には立派な記章が付いていて。これをぴかぴかに光らせた。その記章の様子が、スクランブルド・エッグズみたいだったので。

「玉子を2コといて、牛乳をコップに三分の一ほどと、塩二つまみ。よくよくといて、フライパンを熱くして、錦糸玉子をつくるときみたいにグルグルまわしながら………」

大橋鎮子の随筆『すてきなあなたに』に、そんな文章が出てきます。これは玉子だけのクレープの作り方についての説明なんですね。
また、『すてきなあなたに』には、こんな一節も出てきます。

「私もタータンが好きです。
久し振りに、着てみようかしら、大切に三つももっています。
信号がかわります。」

これは大橋鎮子がパリの街を歩いている時に。街で、タータンをよく見かけたので。
タータン。フランスなら、「エコセ」écossais
でしょうか。「エコセ」はもともとスコットランドの意味なんだとか。でも、フランスではタータンのことを、「エコセ」と呼んでいます。
どなたかエコセの上着をを仕立てて頂けませんでしょうか。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone