パブロとフロック

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

パブロで画家でといえば、パブロ・ピカソですよね。
パブロ・ピカソと仲良くだった人に、ジャコブがいます。詩人のマックス・ジャコブ。
戦前のパリで。マックス・ジャコブがキリスト教に帰依する時、ピカソはジャコブのゴッドファーザーになっています。代父。父代りの付き添い人。
マックス・ジャコブは詩人であり、また洒落者でもありました。夜になると、夜会服に着替えて、白絹のマフラーを巻き、銀の握りのステッキ、シルク・ハットで、パリの街を歩いた。そしていつもモノクルを愛用したという。
これは、ルネ・ドゥ・ベルヴァル著『パリ 1930年代』に出てくる話なんですが。ルネ・ドゥ・ベルヴァルもまた、フランスの詩人。よくマックス・ジャコブと会って、話を聞かせてもらったそうですね。もちろんピカソの話も何度か出てくるのですが。
パブロ・ピカソが『アビニョンの娘たち』を描いたのは、1907年のこと。この時期のピカソは、アフリカの彫刻に魅せられていて、その影響下に仕上げられたんだとか。
1907年に発表されたミステリが、『リュパン対ホームズ』もちろん、モーリス・ルブランですよね。この中に。

「フロックコートにシルク・ハット姿の紳士に話かけた。」

もちろんパリの街で、昼間のこと。昼間だからフロック・コートで、これが夜になるとイヴニング・ドレスになるわけですが。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone