スウェーデンとスタッド

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

スウェーデンは、美女の故郷ですよね。かのグレタ・ガルボは、1905年にスウェーデンのストックホルムに生まれています。
スウェーデンはまた名車の故郷でもあって、ボルボは北欧の厳しい気候の中で育まれた車でありがとうございます。
スウェーデンにはもうひとつの特産品があって、アクアヴィット。「生命の水」。アクアヴィットをひと口飲むと、元気の溢れること間違いなし。
スウェーデンでの美食に、ザリガニがあります。スウェーデンでのザリガニは、主に八月の食事ということになっているんだそうです。むかし八月になるとザリガニが解禁になって、それを祝うかのように、「ザリガニ・パーティー」が賑やかに行われたという。
まあ、そんな風にスウェーデンには特産品が多くて。二十世紀のはじめ、スウェーデン・マッチが優秀とされたものです。そのスウェーデン・マッチの代表者が、イヴァル・クリューゲル。クリューゲルは「マッチ王」として名をはせた人物であります。
このイヴァル・クリューゲルをモデルに描いた小説に、『英国が私をつくった』があります。1935年に、グレアム・グリーンが発表した物語。この中に。

「借り物みたいに見えるダイヤの飾りボタンは、ちょっと野卑な感じさえする。」

これは、エリック・クローグの夜会服の着こなし。エリック・クローグこそ、クリューゲルがモデルになった人物なのですが。
「ダイヤの飾りボタン」は、もちろんスタッドのことです。1930年代までのスタッドは、ダイヤが珍しくなかったものです。
スタッドの数はふつう三個、二個、一個。数が少ないほど、スターチト・ブザムが暑く、硬く、ドレッシーということになっているのです。
一度、ダイヤのスタッドで、スウェーデンの夜会に出てみたいものですが。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone