ピンカートンとピン

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ピンカートンは、もちろんアメリカの探偵社のことですよね。1850年に、アラン・ピンカートンがはじめたので、その名前があります。
アラン・ピンカートンは、1819年に、スコットランドのグラスゴーの生まれ。スコットランドからアメリカに渡ったのは、1824年のこと。シカゴで、樽職人に。この樽職人だった時、まったくの偶然のことから、偽札作りの犯人を逮捕。ここから樽職人から、警備の仕事につくようになったんだそうですね。
ピンカートン探偵社は、一時期、ダシール・ハメットが所属していたことでも、有名。もちろんハメットはピンカートンの探偵だったのです。十九世紀には巴里にも「ピンカートン探偵社」の支局があったという。その支局長だったのが、ウイリアム・ピンカートン。ウイリアム・ピンカートンがよく顔を出していたのが、「アメリカン・バア」。「アメリカン・バア」の経営者が、アダム・ワース。アダム・ワースは1844年生まれのアメリカ人。有名な大泥棒で、大悪党。
コナン・ドイルの物語に出てくる「モリアーティ教授」は、このアダム・ワースがモデルだといわれています。
コナン・ドイルの名作に、『赤髪連盟』があります。この中に。

「 ことに厳しい規則に違反して、あなたが円弧とコンパスを描いたネクタイピンをつけていらっしゃるのですからねえ」

これはホームズのもとに相談に来た、ジェイムズ・ウィルスンの姿。
「円弧とコンパスを描いたネクタイピン」は、フリーメーソンの会員であることの目印。コナン・ドイル自身、ある時、フリーメーソンのメンバーだったことがあるので、そのことを知っていたわけですね。
フリーメーソンである必要はありませんが、なにかひとつネクタイ・ピンが欲しいものですね。

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