鰹節は、出汁の素ですよね。
左右の手に二本の鰹節を持って打ち鳴らせば、カンカンと音がします。あの鰹節。
鰹節を専用のカンナで削りますと、花カツオに。
花カツオを驚くほどたくさん入れて、軽く茹でますと、美味しい出汁になること、言うまでもありません。
もともとは鰹の保存食だったのでしょう。
もちろんそのままで食べることも。ほうれん草のおしたしに、パラパラ振りかけるではありませんか。
あるいはまた「おかか」とも。鰹節の「お」を添えて「おかか」。まあ、それだけ広く愛用されているということなんでしょう。
「白突三升五合ほど、鰹節を一つ、守袋に二つ櫛、」
井原西鶴の『好色五人女』に、そのような一節が出てきます。
少なくとも江戸時代には、鰹節があったに違いありません。
鰹節はその昔、兵糧食だったそうですね。
第一、響きがよろしい。「勝を武士」。
鰹節を戦場に持って出て、腹が減ったら、これを食う。
たぶん小刀で削ったんでしょう。
米を炊いて、上から鰹節を振りかけたりして。
今、渋谷の鶯谷に、「かつお食堂」があるんだとか。
鰹節の大好きな松永真依という美人が開いている店。ここの味噌汁はもちろんおかかをかいて。
あるいはまた、鰹節で握ったおにぎりだとか。
鰹節が出てくる本に、『栗原はるみ』があります。
平成十八年に扶桑社から出ています。
「シュツシュツとカツオ節を無心に削っていると、たまらなくいい香りが立ち、ゆったりと心がほぐれていくような気がします。その削り節でていねいにだしをとったり、そのままたっぷりおしたしにかけます。すると、また格別の味わい。」
栗原はるみはそのように書いています。
また『栗原はるみ』には、スェーターの話も。
「結婚したばかりのときに、夫からプレゼントされたのが、当時憧れていたソニア・リキエルのカシミアのセーター。その後クリスマスや誕生日のたびに、カシミアのセーターやマントを贈られて、とてもうれしかったのを思い出します。」
余談ではありますが。栗原はるみのご主人は、栗原玲児。
栗原玲児は、カシミアのスェーターを奥さんに贈っていたのですね。
どなたか贈物にしたくなるようなカシミアのスェーターを編んで頂けませんでしょうか。